2007年10月6日土曜日

映画は儲からない

ちょっと古いネタだけれど、8月9日に掲載されていたThe Malay Mail 恒例の調査によれば、今年の1月から上映された映画11本のうち、黒字になったのは3本だけだそうだ。結果は次の通り。

Syaitan

  • 制作費:1,260,000
  • チケット収入:490,000
  • 合計:▲290,000

Qabil Khusry Qabil Igam

  • 制作費:2,200,000
  • チケット収入:1,500,000
  • 合計:▲590,000

Puaka Tebing Biru

  • 制作費:1,280,000
  • チケット収入:1,000,000
  • 合計:▲690,000

MukhsinYsmin監督)

  • 制作費:1,000,000
  • チケット収入:1,900,000
  • 合計:140,000

Jangan Pandang Belkang

  • 制作費:1,700,000
  • チケット収入:6,400,000
  • 合計:2,100,000

Zombie KG Pisang

  • 制作費:1,200,000
  • チケット収入:2,300,000
  • 合計:170,000

SUMO-LAH(マレーシア初の相撲スポコン映画)

  • 制作費:2,950,000
  • チケット収入:1,190,000
  • 合計:▲2,250,000

Waris Jari Hantu(今年のマレーシア映画祭最優秀監督賞、男優賞)

  • 制作費:2,200,000
  • チケット収入:1,700,000
  • 合計:▲1,100,000

Cinta yang Satu

  • 制作費:1,700,000
  • チケット収入:66,000
  • 合計:▲1,300,000

Diva

  • 制作費:2,960,000
  • チケット収入:300,000
  • 合計:▲2,790,000
合計の金額は、税金等諸経費を払ったり、還付を得たりという手続きを経た後の想定値。ただし、あくまでも収入はチケット収入のみを基準にしているので、スポンサー収入とかDVD,VCD売り上げ収入は含まれていない。だから、実際の収支とは随分違う場合もあるだろうということ。

しかし、ホラー映画にまじってMukhsinとSUMO-LAHは健闘した。Mukhsinは黒字だし、SUMO-LAHは制作費が大きすぎて黒字にはなっていないけれど、チケット収入では4番目。きっとたくさんスポンサーがついていたから、ある程度何とかなっているのではないのだろうか。とにかく、全体としてあまり信用できる数字ではないような気がする。

なお、
SUMO-LAHの原作・脚本をしたKubotaさんのブログによると、SUMO-LAHは福岡映画祭で上映されたとのこと。おめでとうございます。 http://japanmalaysia.at.webry.info/